残便感

残便感とは

排便しても何かすっきりしない、何かまだ肛門の奥に便があるような気がするなどの感覚を、残便感といいます。 この症状に悩んでいる方も結構いらっしゃるでしょう。本でもインターネットでも残便感に触れている文章は多いですが、残便感自体をまとめているものはなかなかありません。
そこで今回は残便感について特集してみました。


残便感を感じる原因について

原因はいろいろありますが、物理的に便が出きらず残っている場合と残っているような感覚だけある場合に分けられます。簡単に説明をつけてありますが、詳しく知りたい方は青色の単語を検索してみてください。


1 便が実際に残っている場合

1-1 腸に障害があり便が通過しにくい

1-1-1 直腸ポリープ、直腸がん いずれも腸の内側に固まりができて便の通過を妨げている状態

1-2 腸の便を送り出す力に異常がある

1-2-1 弛緩性便秘 腸にしっかりと力が入らず、便を送り出す蠕動運動が弱い

1-2-2 内臓下垂 胃を含む内蔵全体が下垂している状態。横行結腸もU字形に垂れ下がっていて弛緩性便秘と似た状態

1-2-3 痙攣性便秘 弛緩性便秘とは逆に、腸の力が強く入りすぎて便が通過して行かない状態

1-2-4 IBS 過敏性腸症候群、上記の便秘や次々と便を送り出す下痢型も含まれる


1-3 便をしっかり出せない、いきめない

1-3-1 痔全般 これはよく分かると思います。いきむと痛いし、痔核に便が当たるとやはり痛みます。

1-3-2 姿勢の問題 よく言われる「考える人」のポーズ、前かがみですと力が入りきりません。背筋をまっすぐにしたほうが出やすくなります。

1-3-3 直腸瘤(直腸ポケット) 直腸の内壁にくぼみができて、そこに便が溜まってしまう現象です。

1-3-4 直腸膣壁弛緩症 直腸瘤と基本的に同じで、くぼみが直腸の内壁の前側、すなわち直腸と膣の間の壁にできてしまいます。


2 便が残っているような感覚だけある

2-1 IBSの下痢型、渋り腹 下腹部痛を伴うことが多いです。便を出してもまだ便が残っている感覚があり、すぐトイレに行きたくなってしまう。これは直腸内が炎症を起こしていて、炎症の刺激が便がたまっていると誤解させてしまうからです。

2-2 直腸の感覚過敏 本来ある程度便がたまって直腸が膨らまないと便のある感覚が起きないのですが、この場合神経が過敏になっていて、少ししか便が溜まっていなくても便があるという感覚が起きます。

2-3 神経因性骨盤臓器症候群 詳しくは>NISのページをご覧頂きたいのですが、直腸肛門へ至る神経に何らかの障害が起きて、異常な感覚が起きている状態です。


残便感を感じるときの便の特徴

固くてコロコロ まさしく便秘を示す便ですね。腸に長く停留していたため水分が少なくなった便です。

細長い 直腸~肛門にかけて何らかの障害物(ポリープ、痔核など)があり、そのすき間を通るため。または高齢などで腹筋の力の衰えでしっかり押し出せないためにこの形になります。

粘液状 IBSなどで渋り腹になっている状態でみられます。


まずは検査

やはりまずはしっかり病院などで検査をすることをおすすめします。主な検査は以下のとおりです。

内視鏡検査 肛門や直腸の中を見てポリープなどの有無をチェックします。

排便造影検査 実際に排便の状態を見る検査です。腸を空っぽにしたあと、バリウム入りの小麦粉を直腸に入れて排便するところをレントゲンで見ます。


鍼灸では

検査を受けて特に問題がなかったり深刻な状態ではなかった場合、鍼灸の出番です。ぜひ試してみてください。
ちなみに鍼灸の効果があるのは、上記の
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です。